とげとげ

今日できなかったら、
明日やればいい。

そういうものもあるけれど、
どう頑張っても、やり直せない、
取り戻せない一日がある。

そんな時間を過ごさせてしまって、
ごめんなさい。

私がもっと、
強くて優しくなければいけなかったのに。

あなたは・・・
最後まで驚くほど立派でした。

私は、そんなあなたからの純粋な「ありがとう」が
どうしても受け取れなくて、
真正面に立つこともできなかった。


帰り際、どんどん小さくなっていく背中を、
遠くで見つめながら、
とげがますます深く刺さっていくばかりだったけど、
これからも、
このキラキラして痛いとげは、
ずっと抜かないでいようと思います。

ずるいことが許せない、
弱音が吐けない、
ちゃんとやらなきゃ気が済まない、
歌うことが大好きで、
韓国好きで、
物まね好きで・・・

そんなあなたが、
少しでも笑顔の多い人生を送ることを願っています。

そして、
人一倍苦しい思いをした分、
周りの人たちに支えてもらった分、
今度は、誰かに手をさしのべる人になってね。

私も、あなたに味わわせることができなかった一日を、
できるだけ多くの人に迎えさせてあげられるように、
あなたのとげとげと共に過ごしていきます。